ノキアがPWV外し

health/sickness

先日ノキアの体重計 Body Cardio scaleに実装された脈波伝播速度(pulse wave velocity ; PWV)のことを取り上げました。家庭用体重計で凄いモンが測れるようになったなぁと感心していたのに、今年になって「1月24日をもって機能中止」との連絡が入りました。この機能があるから買っていたのにがっかり。ここでも紹介していたので念のために記しておくことにします。

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先週1月23日ノキアから「お使いの体重計に組み込んでいる脈波伝播速度の測定機能を24日に外します」とのメールがありました。突然の連絡にびっくり。

ノキア曰く、

当社は、この機能には異なるレベルの規制上の承認が要求される可能性がある、と考えるに至りました。これを踏まえ、当社は脈波伝播速度測定機能を1月24日に無効にすることを決定いたしました。

とのこと。ちゃんと説明しているかのようでもう1つ内容がわかりません。「異なるレベルの規制上の承認が要求される可能性」とのはいったい何のことなのか。日本ではフクダ電子などが脈波伝播速度測定器を販売していますが、日本でクレームがついたのか。それとも、その手の機器にはもともと国の承認なりが要るということなのでしょうか。


日本だけの問題なのか。ノキアは欧米でも同じ商品を販売しているので、そちらはどうかとチェックしてみると、日本どころか全世界で機能停止なのが判明しました。

出典: mobihealthnews

どうやら機能停止の理由とは、「規制上差し障りがあるかもしれないから事前に対応」らしい。要するに、PWVの測定にはいろんなレヴェルの当局承認を受けなければならない、でも現在はそんなものはない、だから販売していたんだけどノキア独自の判断で止める、というわけ。

ノキア曰く、FDA(米国食品医薬局、日本でいえば厚労省)はこの機能について、推奨もしないし解除を要求しているわけでもないとのことですが、逆にそこら筋のプレッシャーの存在を感じさせてしまいます。むしろ、本当に測定したものに意義があったのかどうかを明快にして欲しいのですが、そこらが怪しいとなると・・・。

ノキアはPWV停止に伴って返金手続きを行うとのこと。この機能がないなら他機種とほとんど差異がないため私は返金願いを申請しました。米国では機能停止を納得して使い続けるなら30ドルのクーポン、機器返却なら全額(US$ 179.95)というオプションが出ています。日本ではどうなることやら。

PWVに関心のあった人たち、既にノキアの体重計で測っていた人たちにはきわめて残念なニュースですが、ユーザーとしてはどうしようもありません(ホンマに残念)。