困った病院食

.Lowcarboあるいは糖質制限 .opnion

先週心臓の冠動脈にステントを入れるため3泊4日のお勤め。手術はともかく病院での食事には閉口しました。というのも、カロリーの60%以上が炭水化物。白米のご飯にミニ鯛焼きがついたり、甘い甘い佃煮までついてくるのですから困りもの。でも、このことを予想していたため、自ら低糖質パン等を持込みました。
病院のお栄養士さんは塩分に気を遣っていると説明していましたが、ここ10年20年の栄養学の大幅な変貌を全く知らない様子。これで栄養指導という名目でお金をとるのはある種サギみたいなものですね(プンプン)。

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糖質いっぱいな病院食

あなたが糖尿病あるいはモドキ(境界型)で、もし病院に入院するようなことになれば、現在の病院食ではさらに病状が悪化します。だって、病院食では炭水化物が60%以上。1日1800カロリーでも炭水化物は270gで、一食当たり90g。(食物繊維を考慮しても)食後血糖値は一気に200を超え、血管を傷つけまくります。とんでもはっぷんな事態です。

私が先週入院した病院の食事例を見てみましょう。一つ目はご飯一膳にカレイの煮付け+野菜煮、ジャガイモの膾、きゅうりの甘酢です。

糖質量でみるとご飯が55g、野菜いろいろで15g程度でしょうか。ミニたいやきは全くの余計でこれだけで糖質20g近くはあるでしょう。合計90g。

こんなものを二型糖尿病患者が真面目に食べると食後血糖値は軽く200を超え、ヘタすれば300近くに上がるのではないでしょうか。インスリン使用者や薬剤服用者はある程度抑えることができるかもしれませんが、隠れやモドキには厄介な食事内容です。当然私はご飯やたいやきはパスしました。

もう一例。上はある日の朝食です。ご飯一膳に海苔の佃煮(砂糖いっぱい)、サトイモのお味噌汁、カリフラワー炒めに牛乳です。こちらの糖質量はご飯が55g、佃煮が10g、イモの味噌汁が5g、カリフラワー炒めが5g強、牛乳が10gで85g前後でしょうか。これもそのまま全部食べるとヤバイ。私が食べれるのはせいぜい野菜炒めと味噌汁程度でした。

こんな食事が毎回出てくるのですからカロリーをある程度キープしようとしたら、自分で別途糖質の少ないモノを持ち込むしかありません。私の場合、低糖質なパンや6Pチーズをご飯などの代用食にしました。

いつになったら病院食は改善されるのか

ここ10年栄養学を取り巻く状況は様変わり。米国の糖尿病学会をはじめ、世界的にも炭水化物中心の食事には問題があることに気づき、糖質制限のような食事を取り入れるようになったのがその現れです。

ところが日本の糖尿病専門医と栄養士さん及びその関係者はまるで別世界の住人です。糖尿病専門医が欧米での変化を知らないというなら不勉強との誹りですが、知っていて知らんふりなら患者さんの合併症発症に手を貸しているという意味で犯罪に近いのではないでしょうか。

一方で東大病院は最近病院食の炭水化物を40%にしているそうですが、これは例外中の例外(私見では糖尿病患者には40%でも多すぎ)。ここの元病院長は糖尿病学会理事長なのに自分の病院だけに留めているのはなぜか。おそらく、少しずつ方針転換しながら、いわば過去の間違いからのソフトランディングを図っているのでしょう。

また、栄養士さんの総本山である女子栄養大学もひどい。江部先生の講演を聞いても科学的事実や世界の動向に目を背け、未だに炭水化物の問題に無頓着。そういう状況では末端の栄養士さんの不勉強を責めても詮無きこと。でも、それでは一般庶民が被害者です。

栄養学の変化といえばコレステロールを巡る解釈も大きく変化逆転しました。今では厚労省でさえ食事からのコレステロールは問題にならないと公表しているにもかからわらず、儲け頭の高脂血症薬剤を使いたい製薬業界と一致団結しているのか、医療業界や食品業界は従来通りで変化なし。栄養士さんも同列ですが、そんな状況では自分で自分を守るしか方法はありません。

どうしたらいいか。私のように病院の白米ご飯は食べない、糖質たっぷりな食材を使ったモノはできるだけ避ける、その替わりとして低糖質なパンやお肉製品あるいはチーズなどの脂質食品を持込み、それを食べてカロリーを満たす・・・・というのはどうでしょう。

病院食を巡って医者や栄養士あるいは看護師さんと徹底抗戦するのも一法からもしれませんが、立場上それができる者は少ないはず。私の場合主治医が私の糖質制限に反対していないので気分的に楽でしたが、もし医者や栄養士が炭水化物いっぱいな食事を強制してきたら健康問題のみならず人権問題として対応すべきところです(きっぱり)。それにしても、いったいいつになったらこの国の栄養業界は世界の常識に基づく仕事をするのでしょうか。今回の入院で心底呆れた病院食の実態でした。