3つ目のFreeStyleリブレ その2

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ

3つ目のリブレといいながら、昨日から4つ目を装着。週末の旅行に備えるためです。夏は発汗のシーズンなので血糖値は高くなる傾向がありますが、それもまた次回の測定で実態が掴めるかもしれません。それはさておき、FreeStyleリブレの有用性について再度整理しておきましょう。

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来月8月3日からFreeStyleリブレは保険外併用療養費制度から外されるとのこと。市井に出回る製品が品薄になっているらしい。また、今まで提供していた医院では今後売れなくなる等と云っています。あらら。

ホンマかなと心配になり、馴染みの薬局に問い合わせると、要するに来月から保険適用になるだけで、従来の血糖値測定装置のように自費で購入する者にとっては状況が落ち着けば購入可能とのことで安心しました。

さて、そのFreeStyleリブレ。既にお伝えしたように血糖値を連続的に測定し記録してくれるので、起きていても寝ていても変動が把握できます。その結果、どんな食事を摂ればどれくらい血糖値が上がるのかが自分でよくわかります。

一般に糖質量の3倍値が1時間後にピークに現れるとされていますが、これは食事内容や食べる時間に大きく影響を受けるため、必ずしもそうはなりません。自分の体でどうなるかは実際の食事でチェックするしかありません(注)。

この食事で自律神経は整う

また、血糖値は1日のうちで早朝が一番低く、起床後お昼にかけて高くなり、夕方頃からまた低下していきます。ゆるやかに波を打つように変動するのです。これは自律神経のホルモンバランスによる結果ですが、そのプロフィールは個人個人でいろいろ。このバランスの重要性を指摘しているのは溝口徹医師。(右の本には、いわゆる糖質制限推奨のお医者さんが指摘していないことがいろいろ出ています)。

かくいう私もFreeStyleリブレを使う前は推測でしかありませんでしたが、食事を一切摂らずにチェックすることで了解。もし血糖値アップだけが問題なら、私の場合朝や昼より夕食時の上昇が少なめで安全です。

炭水化物の摂食による血糖値の上昇の度合いを示すGI(Glycemic Index)という指標について、これは健康人を対象にしたものだから糖尿病人は関係なしとの説明がありますが、前半はその通り。でも、後半は個々人の症状次第で随分様相が変わりますから個々人で調べるしか方法はありません。

たとえば私の場合、白米と玄米では血糖値の騰がり方が大きく違います。玄米の方が消化が悪い分だけピークは後ろにずれるせいか、ピークが数割分落ちます。また油や卵で炒めるとさらに血糖値のアップが防げます。これらはFreeStyleリブレで明快に確認できました。一律にGIは信用できないという言い分は、個々人で血糖値プロフィールが違うという事実を無視した思い込みではないでしょうか(正否は測定すれば明らか)。

また都度都度の採血するため手指に針を刺したり血液の始末をする必要もありません。これは手間を省くだけでなく衛生的にもマル。おまけに人前では測定できないような場合でも記録できるというメリットがあることも既にお伝えした通りです。

一方で、初日のデータが怪しいとか精度に難がある等々の問題点もありますが、そのことをちゃんと理解しておけば対処は可能だと私は考えています(だから使い続けている)。

「3つ目のFreeStyleリブレ その2」といいつつ、あまり内容のないものになりました。でも、それは3つも使えば自分の血糖値のプロフィールをおおかた掴めるということに他なりません。先日書いた通りで3万円前後の予算があれば、食後血糖値のチェックができるというわけ。こちら、3つ4つ使ってもまだ飽きませんね(苦笑)。

蛇足。
SMBG(自己血糖試験)やreeStyleリブレのような連続型(CGM)は糖尿病になった者が行うものであって、普通の人には関係ないと思っている人へ。自分の血糖値がどれくらいなのか、食事でどう変動するのか、きちんと把握していますか。

昔の私はそんなことに無頓着。ところが、2006年にひどい狭心症を患い、食事の問題に気づきながらもバランスのよい食事と散歩程度の軽い運動では改善しないため、いろいろ調べて炭水化物過多の食事が問題だと理解した次第。診断基準上私は糖尿病ではありませんが、「いつでも糖尿病になりかねない」状態だと判断しています。糖尿病の人たちがインスリンや薬剤の助けを借りて毎日ご飯をたっぷり食べているのをネットで見かけると暗澹たる気持ちになってしまいます。

(注)以前ビールを飲んでも血糖値は上がらないという奇妙な話を取り上げましたが、ビール以外の食事内容や食事にかける時間とビールを飲むタイミング等々を考慮すると「上がらない状況」は作り出すことができそう。そういうトリックもFreeStyleリブレで確認できるでしょう。