災害支援の自衛隊は国際救助隊に格上げしたら

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九州北部に降った大雨による洪水で自衛隊の災害支援活動が活発です。あれだけ大きな被害が出てくると重機などを擁して橋や道路等を作ることができる工兵隊にとっては18番。でも、自衛隊の本来任務は武力行使。このアンバランスを解消する手立てはあるのでしょうか。災害復旧の様子を見ていてそんなことを考えていました。

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地震や洪水が起きると私たちの生活は一変。軽微な被害なら警察や地元の消防で対処できるでしょうが、川が氾濫して橋が流されたり家々が土砂に埋まってしまうと手作業というわけにはいきません。今回の大洪水でも自衛隊が6000名以上出動して救援活動にあたっていますが、自ら危険を冒しての支援活動には頭が下がります。

(写真は大分合同新聞より 撮影:共同通信)

皆さんのご存じのように、この国で起きる災害の救援や復旧に関して「現在の」自衛隊の存在なしには国が成り立ちません。自衛隊は違憲だ廃止せよ等と云っている人は、地震や洪水などの大災害で自分らが被災しても自衛隊の出動を止めてくれと主張するのでしょうか。まさか、そんなことはないでしょう。

問題は自衛隊の本来業務が災害支援ではなく武力行使だということ。このことに納得がいかない人が多いから違憲などという話になるのですが、武力行使の能力維持は現在の世界情勢を考えれば国の権利として不可欠なことは私が云うまでもありません(リネン・リソウだけの左は現実逃避なのか幻を追っているのでしょう)。

新・自衛隊論 (講談社現代新書)

素人考えですが、自衛隊は本来業務を捜索救援などの災害支援にして、その活動範囲を国内ではなくグローバルに設定し、いわば国際救助隊にしたらどうだ、というのが私たち夫婦の言い分です。いわば、「サンダーバード」のリアル版。

武力行使の能力を排除せよというのではありません。武力行使がメインで災害救援がオマケなのではなく話の順番を変えたらどうだ、という意見です。

実際、海外での救援活動では武力行使の能力なしには遂行不可能なケースがありますし、その時だけ他国の軍隊に助けてもらうなどというご都合主義なムシの良い話は今後無理でしょう。細かいロジックは横におき、この案なら私は妥協の範囲内。自衛隊の救援活動を見ていて改めてそんなことを考えた次第です。

自衛隊をどう活かすか。この議論は既にいろいろと活発になされています。そんな議論を知りたい人には元自衛隊将校や国際紛争解決屋さんらによる右の本は必読。日本が「非戦ブランド」をキープすることの意義や重要性について私たちは知っておいた方がいい。この本を読むと、戦争を煽っているのは大メディアの方で当の軍人の方が戦争回避に尽力していることがよくわかります。