白山のふらり

.Travel & Taste

先週末、福井の勝山から積雪残る山道を北上し、白山麓仏師ヶ野の「ふらり」へ。ここは山の幸を美味しく供してくれる割烹宿。まずは美味しいお食事の紹介です。

最初の訪問は2012年夏。その後、空室状況とこちらの日程が合わずに御無沙汰していましたが、昨年晩夏に訪れて改めてお食事の良さを再確認。今回が3回目。訪れる度にお食事の満足感がアップしていくような、そんな宿です。


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この宿を知ったのは、BRUTUSの2012年6月15号の「夏の自然派宿、リゾート80軒」という特集の中に以下のような紹介文があったから。

・・・限界集落のような地域の、古民家を改装した3室のみの宿ですが、金沢の料亭で腕を磨いた若いご主人が奥さんと2人でやっていて、”この山奥でこの料理の完成度はなんだ”と驚くぐらいのレベルの高さ(井門隆夫 「ここ最近の海宿、山宿事情」より)・・・

3室のみの小箱、金沢で修行、若い夫婦で切り盛り、というキーワードに加えて「完成度が高い料理」とくれば、一度行ってみようと思うのは食いしん坊にとって自然の成り行きです(苦笑)。

素材は山の幸、つまり山菜や穀物、それに手取川で獲れるアユやイワナ、ニジマスなどのお魚に猪や地鶏などのお肉などなど。地産地消の地元食材ばかり。

加えて今回感心したのは豆腐類。白山麓では堅豆腐が有名ですが、普通の豆腐や揚げもなかなか。地元に7軒の豆腐屋さんがあるということですが、それぞれ食感や味が違うので、焼きもの、煮物で使い分けるとのこと。これが一言では言い尽くせないほど素晴らしいものでした。


糖質制限食で豆腐が主食と化した私たち夫婦。ここ数年、豆腐の微妙な味わいを楽しむことができるようになったせいか、白山麓の豆腐の旨さを再確認しました。

ふらりさんは今年で開業10年目とのこと。子どもさん達の成長でゆとりが出てきたためか、リピーター客の増加で安定してきたためか、料理の完成度は特筆モノ。5年前にBRUTUSで井門さんがおっしゃった以上だと私は思います。

1泊2食にアルコールを少し嗜んで1人2万円弱ですから、かなりのコスパ。その上、さりげない気配りも気持ち良く、ほっこりできる宿なので、次回の予約も押さえた次第。この辺で宿を探す機会があれば、是非ふらりさんをご検討に加えて下さいませ。お薦めです。

さて気になる血糖値は次回へ。