FreeStyleリブレでわかったこと その5

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

FreeStyleリブレを使ったモニタリング結果から睡眠と血糖値との関係について考えてみました。データによると少なくとも私の場合、睡眠が充分ならば血糖値の変動は小さく、そして安定しています。睡眠薬の「適用外使用」は問題ありでも睡眠と血糖値との関係には注意を払うべきではないでしょうか。

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先日NHKで睡眠薬を使えば血糖値が下げられるという話を放映したとのこと。観ていないので詳しくは知りませんが、これは睡眠薬の「適用外使用」ですから各方面からクレームが出てくるのも当然。NHKはすぐに謝罪に追い込まれましたが、睡眠薬の是非はさておき睡眠が充分なら血糖値は安定するのではないでしょうか。

というのも、睡眠の如何で血糖値が随分違うのはSMBG(自己血糖測定)で何度も経験してきたからです。概して睡眠が足りない時には早朝血糖値が高く、とくに夏季寝苦しかった翌朝は血糖値がかなり上がってしまう、というのが個人的印象です。

今回FreeStyleリブレによるモニタリングでもその傾向を掴むことができました。それが以下のグラフです。データは2017年3月1日から3月14日の2週間分の血糖値のうち、零時から朝8時前までの変化を切り取って一覧しています。

これを見ると、夜間零時から6時までの血糖値はだいたい80〜110(平均98)で、いくつかの例外を除いて安定的に推移していることがわかります。

例外の1つ、3月5日のケースでは前の晩に多めのアルコールと食事を摂ったせいか、夜中に何度となく目覚めました。その結果140前後まで上がったりしていますが、これは目覚めた時のもので、その後眠ると少し下がるという繰り返し、そのアップダウンです。これは早朝の暁現象と同じことが夜間の目覚めで発生しているのではないでしょうか。その後の朝5時くらいから血糖値が下がっているのはお風呂に入って寛いだせいかもしれません(副交感神経優位?)。

また、3月3日の4時前や7日の5時頃、あるいは11日の2時頃に血糖値が比較的大きく脈打つかのように動いていますが、これらは私の記憶と合わせて考慮するなら、どうも熟睡の度合いに関係しており、夢見が悪かったり、レム・ノンレムの繰り返しで眠りが浅くなったり深くなったりする問題ではないかと推測できます。

以上の考察が当たっていれば私には光明です。なぜなら、これまで早朝時の血糖が予想以上に高い日があると、何か体の具合が悪くなったのではないかと疑心暗鬼になることがあったからです。その原因が睡眠の内容に影響を受けたものなら少し安心です。先の疑問の最後で「Q9)海外旅行に行くと血糖値が暴れるのはなぜか?」というのを挙げましたが、これも睡眠の程度問題であり、以前考えた時差の影響でパターンが壊れるという推察はどうやら間違っていなかったようです。ここらは今後もデータを集めて検討していきたいと考えています。

とにかくFreeStyleリブレのおかげで、SMBGでは測ることのできなかった時間帯の、つまり夜間就寝中の自分の血糖値データがどれくらいになっていて、どういう風に推移するか、その一端が明らかになりました。ぐっすり眠ることができないと血糖値は上がるようですが、眠れたからといって下がるかどうかはわかりません。睡眠薬に頼るのは賛同できませんが、血糖値の変動を抑えるためには睡眠の質や内容にも注意を払うのがいい、と云ってもいいのではないでしょうか。次回はFreeStyleリブレ使用に関して落ち穂拾いなど。