楽しいSMBG・・・ FreeStyleリブレで一週間

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

FreeStyleリブレを上腕に装着して1週間。某オーベルジュに泊まったり、いろんな食事試験をやってみたり、自分の血糖値の挙動を調べてみました。これまでスポットでしか測っていなかった血糖値の実態がよくわかり感激しています。また、興味深いことも出てきました。

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FreeStyleリブレは連続型血糖値測定装置(CGM)。普通の血糖値計が血液を採って測るのに対し、上腕に器具を装着して間質液から連続的に血糖値を測定しようというものです。既にお伝えしていたように今年1月末に日本でも一般発売が始まったので私も1つ入手しました。(注記)


この3月から使い始め、早1週間。だんだんデータが集まってきたのでパソコンで出力したのが以下のものです。FreeStyleリブレは一分毎のデータを15分間平均として記録しますが、それとは別に自らスポット的に測ることもできます。

1週間の平均値をグラフ化すると、夜間は100程度。ただ睡眠がとれず夜中に起きてしまった晩には血糖値が高くなり、血糖値と覚醒状況とは密接に関係していることがわかりました。

私の場合だけかどうか知りませんが、起床すると血糖値が上昇し(自称「活動モード」)、食事を摂るとその糖質内容に応じてアップダウンしています。数値的に見れば午前中の血糖値は夜間より10〜20くらい高めで推移しており、私の「活動モード」では血糖値が110前後です。また、糖質が10g以下の朝食では摂る摂らないにかかわらず、活動モードの影に隠れてしまい血糖値はあまり変わりません。なんでかな?

例外は糖質たっぷり朝食。スポットデータで11時過ぎに200近くまで騰がっているのがありますが、これは3月5日9時から某オーベルジュで朝食を摂った時のもの。この時はコンチネンタルスタイルの洋食でタマゴ料理に添えられていたパンを食べ、カリフラワーのスープを飲み、付け合わせのフルーツと大雑把に計算して糖質50gはゆうに超えています。パンは少なめに注意したのについついうっかりで、外食は気が抜けませんね〜。

その結果、食前110くらいだったのが2時間後には200近くまで上昇。やはり私の膵臓機能は不完全。一方、夕食で食したフレンチフルコースでは糖質いっぱいなデザートまで食べても160くらいで止まっています。糖質量だけなら夕食時の方が多かったはずなのに、この違いはいったい何なのか。

思うに食事にかける時間の違いでしょうか。フレンチの夕食は二時間以上かけてゆっくり摂りましたが、朝食は20分間くらいで50gの糖質量。結果として体の対応が間に合わず血糖値がスパイク状にアップしたということでしょう。食事は糖質量を少なめにするのが一番ですが、ゆっくり食べることも大切ですね。

もう1つ。ひとつ面白いことに気づきました。お風呂上がりに計器の数値が異様に高くなること。FreeStyleリブレはシャワーで問題なし、30分程度の入浴も可能との触れ込みですのでそのまま使って入浴後に測ってみたら・・・、異様に高い数値を出してきたのです。あんら〜〜、何ですかコレ。

上図はその一例で3月3日の血糖値の変動です。この日お風呂に入ったのは23時過ぎ。入る前は110前後だった血糖値が入浴後に測ってみると137。食事もしていないのになぜ30近く上昇するのでしょうか(図中赤丸内)。

別の日にも確認しましたが、入浴後の血糖値アップは同じような傾向で、150近くの数値まで出てきます。不審に思い血液採取で測定したところ、血糖値は上がっていません。どうやらFreeStyleリブレの結果だけが高めの値を出すようです(15分間平均値では慣らされるみたい)。

お風呂の水温は40℃ちょいなので高温でセンサーがうまく計測できないのかのかもしれないと考え、上腕を水につけないように、つまり温水に浸らせないようにしても入浴後はやはり30前後アップ。とすると考えられるのは、体が温まって間質液の温度が上がり測定結果が高くなるか。あるいは比較的高めな温度では計器の精度が落ちること等々も考えられます。正解は不明ですが入浴上がりの測定結果には要注意。

そんなこんなで血糖値の連続測定は非常に興味深い。今までよくわからなかった変化が掴めるので毎日楽しんで測っています。まだまだいろいろな発見?!があるでしょうから、しばらくは厭きずに楽しめそうです。

(注記)私の血糖状態は日本の診断基準では糖尿病にはならない、いわば境界域ウロウロの予備群です。現在インスリンや薬剤は使っていません。11年前に狭心症を患ったため(合併症発現?)、バランスのよい食事と適度な運動に勤しんできましたが、5年前に食後の血糖値が気色悪いほど騰がることでカロリー制限と運動ではヤバイと気づきました。その後、(インスリンや薬剤なしで生き延びるため)食事の糖質を制限しようと思い立ったことは既にお伝えしている通り