今年もカビ入りビン詰め水!

Water

  1995年夏から秋にかけてミネラルウォーターにカビ等が混入した事件を記憶されている方も多いはず。(知らない人は拙著「あぶない水道水」でもお読み下さい)あの一連の事件の後、ミネラルウォーターの品質管理は格段に向上し、もうおかしな事件はないものと期待していたら、今年はカビ入りの清涼飲料水が複数の会社の製品で見つかりました。

  まず、日本たばこ産業JTとダイドードリンコ。どちらも清涼飲料水にカビが混入していることが10月に明らかになっています。原因は水を詰める前のペットボトルの洗浄が不十分であったとか。さらに、日本コカコーラの「爽健美茶」にも異物、11月には信越ペプシコーラの「ミリンダクラブソーダ」に水あかのような異物が見つかっています。いずれも大手の商品ばかりで、この問題の根深さを感じさせてしまいます。

  おまけに、JTではカビ混入の事実を知っておりながら、「桃の天然水」を出荷販売していたことが明らかになっており、メーカー側のズサンさというか、製品管理の欠如が浮き彫りになっています。カビくらいでは人は死なない、たいしたことはないというつもりだったのでしょうか。まぁ、人をガンに至らしめるタバコを販売している会社ですから、信用する方が無理というべきかもしれません。ミネラルウォーターに全幅の信頼をおいてはいけません、御注意を。