聖護院だいこん

.Lowcarboあるいは糖質制限

京野菜。有名なのは九条ネギや千枚漬けに使う聖護院かぶらでしょうか。他にもいろいろありますが、聖護院だいこんというのをご存じでしょうか。蕪ではありません。寒い時期になるとこの大根を干したものが手に入るんですが、これがなかなかオツな味わいです。

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千枚漬けに使われるのは聖護院かぶら。聖護院大根は大根ですから大根であって蕪ではありません。どちらも丸い形をしているから尚更ややこしい。そういえば、桜島大根も丸い大根です。

写真は「旬の食材百科」から

寒いこの時期になると、京都錦市場の野菜屋さん「兼松」で聖護院大根を切って干したものが手に入ります。かくいう私も4,5年前だったか初めて存在を知ったのですが、普通の切り干し大根のような細切りではなく、ざっくり粗め。値段も倍以上に高い。

兼松のおじさんに勧められ一度試しに作ってみると、出汁のしみ込み良し、食感に弾力を感じる味わいに感激した次第。値段が高いといってもベラボウじゃないし、時々食べるならこれもありかなで、この季節、店頭で見つけると買っています。

気になる糖質ですが、根菜の中で大根は糖質が比較的少なく、私には「使える食材」です。一部の書籍などでグラム当たりの糖質量が多いからといって敬遠する向きもありますが、あれはやり過ぎ。だって、グラム当たりの糖質量よりもクチに入れる糖質の総量を問題にするのが筋。それが曖昧だから始めから避けよう、という気持ちもわかりますが、それでは美味しいもの旬のものを逃します。そんな食生活や人生は哀しいもんね。

1型で糖質の多寡がインスリンの使い方にシビアに関わってくる人は別として、糖質が問題になる根菜でも量を考慮すればいいのではないでしょうか。もちろん、病態は個人個人で異なるので、心配ならSMBG(自己血糖測定)で確かめることが肝心です。