ガーゼ試験はいかが? 

Water

 ガーゼ法とは先の話でも書いた通り、複雑な手数もいらず、分析機器も使わず、水道水の水質をチェックする方法のひとつです。名前は勝手に私がつけたもので、公定法でも何でもありません。改善案やもっとインパクトのある名前があれば、教えて下さい。採用を考えます。

方法は簡単。ガーゼを何重かに重ねたものを蛇口にくくりつけるだけです。先のTさんのケースでは8枚重ねとのことでしたが、5,6枚以下でもいいかもしれません。
そんなもので何がわかるの?と思われるかもしれませんが、これが意外にびっくりするような結果を出してくれるんです。たとえば、ふだんは見えにくい水の色がついたり、不純物がガーゼに残ったりして、水道水の正体を簡単に把握することができます。
赤水が出る家庭ではそれを写真にとって被害写真としてもいいでしょうし、細かい砂粒のような不純物が残留する場合には、水道当局に問い合わせて正体を聞き出すのも一法です。蛇口から出てくるのは赤水の赤色、黒色だけでなく、合成樹脂や活性炭の粒、破損した配管素材、アルミのフロック(糊状になります)、繊維、はたまた、目に見える虫までいろいろとあります。赤水や不純物が出ていることさえ明らかにできれば、水道料金減額対象の重要な証拠になるはずです。

最後に注意点を少し。蛇口にずっと固定したままだとガーゼに細菌がわいてきますので時々熱湯消毒したり交換する必要があります。頻度はケースバイケース。浄水器をつけている家庭では、(浄水器の性能チェックでも意図しない限り)あまり意味がありません。