今年のカニは味が濃いが・・・

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今年も旬の味覚を楽しもうと先月金沢へ。もちろんカニが目当てで、訪れたのはいつもの乙女寿司。北陸新幹線効果がじわじわ効いてきたせいか、最近は2ヶ月前でも予約がとりにくい状況になってきました。

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今年のカニはどうか。昨年一昨年と獲れ高が少なかったのですが、今年は初日がシケでダメだった以外豊作だそうです。また昨年さっぱりだったブリも今年は早くからたくさん水揚げされているとのことでした。良かったね。

石川県ではズワイ蟹の雌をばらして宝石箱みたいにまとめたものを香箱ガニと呼びます。金沢らしい呼び方ですね。

肝心の味ですが、香箱は今年もうまい。そして何かしら味が濃いように感じました。ここ11年毎年食べてきた経験から云うと1,2を争う味わいです。今年は何か濃いなぁと夫婦で話していると、それを聞いた鶴見大将曰く「そ~なんですよ。うちらもそう思いますね」とのこと。やっぱりだな。

雄ガニの身にカニミソを載せたお寿司も文句なし。

寒ブリもうまい! 皮の焼き加減もなかなか。


こうやって旬の味わいを楽しめるのは幸せで有り難い。食糧資源に乏しい日本ではとくに海産物の保全が大切ですから、そういう観点からも原発なんか要らない(話が逸れました)。

ところが、その旬の格別な味わいというのが当たり前じゃなくなってきたようなイヤ〜なニュースが数日前に流れていました。曰く、甘エビが特産品の北海道羽幌町では今年の漁が不振を極めているとのこと。代わりにボタンエビが獲れているらしく、漁場が変わってきたようです(北海道新聞 2016年12月10日)。

年々気温の変動はあるにしても海水温の大きな変化は海の生態系にはまずい。海流や海水温の変化で獲れる魚介類が変わっているのだとしたら何故かしら不気味です。おかしな未来にならなければいいのですが来年はどうなることやら。