齢六十

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2月に年金機構から葉書が届きました。年金予定金額のお知らせです。さらに年金基金からも。こんな日が来るのはわかっていましたが、もうそんな年なのか、まだ年金暮らしするような気分じゃないなぁという思い。実際のところ、昨今は60歳はまだ若いという感じではないでしょうか。

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私の場合、公務員で110ヶ月、国民年金で308ヶ月の合わせて418ヶ月の年金加入期間でした。300月の資格期間はクリアしていますが、満額480月には足りません。学生時代の年金加入なんて知らなかったせいですが、知っていても支払っていたかどうか・・・。

さて、ひと昔前は60歳といえば老人。現在の定義では65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者ですから、60歳はまだ年寄りではないということかもしれません。

じゃ65歳は年寄りかといえばそうでもなし。65歳というのは基礎年金の支給が65歳に繰り下げられたことからきているのでしょうし、将来さらなる財政逼迫で70歳に繰り下げられたら老人定義も70歳以上になり、年金額も大幅にダウンすることでしょう(注)。

いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)70歳以上でも快活な人もいるので老いとは個別特性というべきもので、60にしろ65にしろ単なる人為的な線引きをしたところで分かられるわけでもありません。

じゃ、老いを感じるのはどういう時か。まず、自分自身で体の変化を感じとった時。たとえば老眼になった、髪の毛が薄くなってきた、足腰が弱くなった等々がそれ。次に、若い人との年齢差を感じた時。孫や甥っ子など、あるいは街や電車の中で見かけた若者と自分を比べて老いを感じてしまうケースですが、これは相対的な年齢の自覚です。

また物事に対する関心や興味が薄れてきた、衣服や靴に無頓着になった等というのも老いの症状?!らしい。でも私の場合これには該当しません。というのも、知的好奇心はまだまだ落ちずで読書三昧だし、衣服にしても以前にもまして生地から選んでジャケットなどを誂えたりして愉しんでいます。これはローカーボ食(糖質制限)のおかげで買い替えが必要になったせいもあります・・・。


とはいっても時の流れは一方通行。みんな老いて、いずれ死んでいく・・・、これは避けようもなし。でも、その過程をいかに過ごすかが個人の生き様でしょう。要するに、老いというのは心の持ちようじゃないか、そんなことを考えるこの頃です。

(注)年金は破綻していないと今でも国は抗弁しますが、それは年金制度が継続されるという意味であって、私たちが貰える金額がどうなるかとは関係ありません。実際、現在50歳以下の人であれば支払った金額よりも貰えるものが少ないという計算になりますし、税金アップや社会保障の制度改悪でむしられるため、いくら制度が残っても「実質的に破綻」しているのではないでしょうか。だってアホノミクスの「一億総活躍」というのは、そういう状況を折り込んで「年金や生活保護に頼らず皆働け」って意味ですもん。