シャーフベルク鉄道 オーストリア旅行その10

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shb0cザルツブルクでは2回のオノボリさんを敢行。1つ目はシャーフベルク。まず、ザルツブルクから東へバスで1時間弱のウォルフガング湖へ。そこから船に乗ってザンクト・ウォルフガングへ。着いた船着き場からシャーフベルクの山頂まで登山列車で登ることができます。


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今回の旅では、前回できなかったザルツカンマーグートの散策をしようと考えていました。前回も考えてはみたんですが、丸一日の日程を空けねばならず、諦めてしまいました。今回はそのリカバリーです。

ザルツカンマーグートの中で選んだのはシャーフベルク。ウォルフガング湖の畔から登山鉄道で一気に山頂へ向かうというコースです。映画「サウンドオブミュージック」にも登場しますからご存じの方も多いことでしょう。映画が50年前ですから随分昔からあるんだぁと思っていると、帰国後ご近所のテッちゃん曰く120年くらいの歴史がある鉄道とのこと(注1)。ご本家サイトで確認すると1893年に最初の蒸気機関車が走ったと書かれており、テッちゃんの記憶力の良さに脱帽。

ザルツブルクのミラベル宮殿前からポストバスに乗り込み、小高い丘をいくつか越えてだんだん山岳地帯へ入ると途中フシュル湖辺りから森と湖の美しい景色に変わります。そして辿り着いたのがザンクト・ギルゲン、ウォルフガング湖北の街。ここから私たちは遊覧船を選び、湖上経由で登山鉄道の出発駅があるザンクト・ウォルガングへ向かいました。

sakaKtamuki列車乗り場に辿り着くと大勢の人だかり。あんりゃ〜、乗れるンかいなと心配しましたが、遊覧船+登山鉄道の往復切符を買った時に、行きの登山鉄道の時間予約もセットされていたので無事出発。映画に出てくるのと同じような列車で急斜面を登ること、30分強。途中、雲があまりに傾いているので、あれ〜?と思うくらいの急斜面でした(写真中の水平面と雲の角度からすると20度近くの傾斜がありそう)。


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そんなこんなで眼下の景色だけでなく雲の具合まで楽しみながら、山頂近くに到着しました。山頂駅から1783mの山頂までは急坂を上がって5分程度でしょうか。スカッと快晴とはいきませんでしたが、天気は上々で360度の絶景が楽しめました。写真番号は下の地図にある矢印方向の風景です(番号付)。

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写真1:南東方面の山々

写真1:南東方面の山々

山頂見物を楽しんだ後、頂上付近のカフェレストランでランチをとり、予約した帰りの列車で麓まで下りました(注2)。船乗り場付近のベンチに座って、船の出発時間までのんびり時間待ち。澄み切った青空と清澄な湖面の青さに周囲の山々の緑、そして時折心地良い風を感じます。豊かでゆっくりした時間の流れに心癒されました。

写真1:モント湖(モントゼー)方面

写真2:モント湖(モントゼー)方面

写真3: ザンクト・ギルゲン方面

写真3: ザンクト・ギルゲン方面

写真4:ウォルフガング湖南側を臨む

写真4:ウォルフガング湖南側を臨む

ホンマ高い場所からの景色がスカッと見えたのは運が良かった。遠くドイツ方面まで観ているとザルツブルクの地理的特性に思いを馳せてしまいます(先のマップ左上辺りのフライラッシングがドイツとの国境で、既に紹介した難民が橋上に溢れている場所です)。

(注1)シャーフベルク鉄道の歴史や技術その他については本家サイトをご参照下さい
(注2)山頂駅に到着したら帰りの列車の時間予約をした方が良いようです。1列車の乗客数が限定されおり、予約で「満席」になると乗れなくなり困っている人を何人もみました。