来る9月30日、２つのプール裁判の判決が言い渡されます。

　ひとつは、『あぶないプール』で触れた静岡県西伊豆町仁科小学校での事件（林田靖司君が死亡）で、法廷記録を読む限りでは学校や教育委員会側に勝ち目がないほど無責任なプール管理体制であったことが明らかになっています。とくに、この事件ははじめてで経験のないものであったという当局の主張は、有田の『あぶないプール』でも明らかにしているように仁科小学校で2度目の排水口事件であることが裁判所法廷で暴露され、うそ丸だし＆その場逃れであることを露わにしてしまいました。当局側の責任を裁判所が認定しないなら、この世に正義はありません。

　もうひとつは豊中の市営プールで泳いでいた小林君が全身赤く晴れ上がったことを問題にした事件の裁判です。原因は大量の塩素注入だと推測されるのですが、その証拠がもうひとつであること、それに裁判における皮膚障害のやり取りがわかりにくいこと等で、判決がどうなるかは予想できません。9月30日、はたして２つの判決はどう出るでしょうか。