ノルトケッテへオノボリさん オーストリア旅行その4
2015/10/01
インスブルックから一番近い山がノルトケッテ。中心街からの交通アクセスが簡単で一気に山頂へ登れます。山頂からはインスブルック市内だけでなく、天気が良ければ遠くイタリア方面やドイツ、スイス方面まで見渡せるとのこと。ちなみにNordketteとは北の鎖という意味です。(写真左側隅にはインスブルック空港の滑走路も少し見えます)
・・・
30年前インスブルックからの旅行を終えて帰国した後、ノルトケッテ山頂へは簡単に登れることを知りました。前もって知っていたらなぁと思っても後の祭り。そこで今回は天気が許せば山頂へ登ろうと考えていたのです。
私の目論みを知った連れ合いは旅行直前になってトレッキング用のシューズを購入。防寒対策に軽量のダウンジャケットをスーツケースに詰め込み、念のためにトレッキングステッキも用意して準備万端。実際どれも欠かせないツールになりました。何せ2000mを超える山ですから、半袖半パンハイヒールというわけにはいかないのです(といいつつ、半パンの人もいましたが寒そうでした)。
インスブルックに着いた翌日、幸運にも朝から晴れて山日和り。朝食後、さっそく出発。中心街の王宮北にあるコングレス駅から最新式のケーブルカーに乗り、フンガーブルクへ。そこからロープウェイに乗り換えてゼーグルーベ、さらに乗り換えて山頂直下のハーフェレカーへ。待ち時間込みで小1時間程度でしょうか、一気に標高2334メートルの世界へ向かいます。
インスブルクの標高は574m、ノルトケッテのハーフェレカーは2334m。ということは標高差1760mを一気に登るというハイスピードなお登りさんです。
(以上2枚の写真はノルトケッテドットコムのサイトから)
当日の気温では登山口が17℃のところ、山頂は7℃。最後のロープウェイを降りてから山頂へ向かうのですが、途中の風が強くて大変でした。ダウンジャケットがあって良かったです。めげそうになる連れ合いを励ましつつ山頂へ辿り着くと、幸いそこでは風はなし。途中の坂は風の通り道だったのかもしれません。
山頂からの眺望は素晴らしく、なかなか雄大です。インスブルック市内をまるでオモチャ箱のように一望できるのはもちろん、近隣の山々がどどど〜〜んと迫ってくるのは圧巻というほかありません。もっと空気が澄んでいればホンマにイタリアのボルツァーノ方面まで見渡せそう。紹介サイトには「息を呑むような」景色との宣伝文句がありますが、まぁそうオーバーでもありませんね。
それにしても雄大な景色はなぜヒトを感動させるのか。景色というなら小径の草花も綺麗ですし、水辺もマル、日常見かける何気ない風景もそれなりに良いのですが、山頂のような高い場所からの鳥瞰俯瞰に何か特別な魅力を感じるのは私だけではないはず。山頂付近でのんびりしてから記念写真を撮り、降りてロープウェイ駅のカフェで一服という山頂滞在でしたが、なかなか堪能できました。
お昼前になると訪れる人がどんどん増えてきてロープウェイもすし詰めで上がってきます。朝一番でやってきた私たちは正解だったみたい。早起き早行きは三文の得ですな。私にとっては30年来の宿題を解消したような爽快感もありで、良かった良かった。
さてさて山頂からの帰り、フニクラ駅に「アルペンズー」(アルプス動物園)があったので立ち寄ってみると、これがヒット! なかなか面白い動物園でした(続く)。