腐蝕

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昨日京都の祇園へ。カメラのセンサークリーニングと距離計の調整をしてもらうためでした。目的のお店は花見小路を下がり、歌舞練場の少し手前。京町屋な佇まいに何の看板もなし。知らない人には普通の家のように見えるかもしれません。

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京町屋を改装したお店は瀟洒な佇まい。入り口に掛けた暖簾にブランドマークがあるだけで、表には看板が見当たりません(どこかにあるのかしらん)。つまり普通の家と変わらないので、ここがカメラ店だと知らない人はまず中に入ることはないでしょう。ソフトな、一見さんお断りとでもいうのでしょうか。

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この辺り、観光客にとっての人気エリアで表通りはなかなかの喧噪です。昨日も半分くらいは中華系と思える位で話し声が喧しく賑やかでした。でも、このカメラ屋の周辺だけすっぽりと穴が空いたような、まるで真空地帯のような感じになっています。

私にとっては初めての訪問。というのも、来月海外へ持ち出すことだし、センサーの掃除と距離計(レンジファインダー)の調整をお願いするために伺った次第です。お時間を1時間半〜2時間下さいとのことだったのでカメラを預け、四条河原町辺りでブラブラしていると1時間ちょっと位に携帯に電話あり。センサーに腐蝕があるため交換修理の必要ありとのことでした。あちゃ~~~。

噂の、M型カメラのCCDセンサー腐蝕問題ですね。幸い、Leicaは以下の通り、公式にこのトラブルを認めていますので無償交換となるんだそうな。

当CCDセンサーは、画像性能を最大限に確保するため、ごく薄い特殊なコーティン グが施されたIRカットフィルターを採用しておりますが、何らかの外的要因によりこ のコーティング層が変質し剥離する場合があり、上述の事象の原因となることが判 りました。
(Leica M9/M9-P/M Monochrom/M-EのCCDセンサーに関する日本での対応につきまして)

問題は修理にかかる期間。ドイツに送ると1〜2ヶ月、日本で交換修理するなら部品が届くのに3ヶ月、それから修理に回して約2週間。私が使っているMモノクロムの場合、代替機もないとのこと。無償交換はいいんだけど使えない期間が長いのは困りますから、私は後者を選択。修理は年末から来年にかけてになりそうです。完全を期したいというドイツ流(Leica流?)の対応なんでしょうが、ちょっとスローな対応に苦笑してしまいます。

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蛇足ですが、いざ帰ろうとお店を出るとご近所夫婦とばったり遭遇。聞けば近くの料亭でお昼をとっていたそうな。優雅ですね〜。でも祇園のこんな処で遭うなんて悪いことはできませんね(爆)。

追記)花見小路で面白いモノをいくつか見たので2つほど紹介します>次と次