バッテリー運転開始

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やっと蓄電池の運転を開始しました。工事契約は4月だったので既に3ヶ月、国の補助申請や設備認定等々にたっぷり時間がかかり、やっと7月31日に稼働開始の運びとなりました。今後は商用電力を購入せずにすむようになり、原発電力と縁切りとなる生活が実現できることになります。家を建ててから16年、とうとう望み通りの電気が手に入り、感慨もひとしお。

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導入した蓄電池はエリーパワーシステムズ製のPOWER iE 6 蓄電容量は6.2kWh。
なお、施工は(株)エコテック京都にお願いしました。個人の家庭でバッテリーを導入する人は(住宅メーカーのオプション以外では)ほとんどいない状況の中で、ソーラー発電既設住宅で導入する時には、再生エネルギー利用で実績を積んできたエコテックさんのような会社は力強い味方です。

さて拙宅では、16年前の建築時にソーラー発電を開始し、商用電力との売買電を行っていましたが、今回の蓄電池導入で商用電力を夜間も購入せずにすむようになりました。

bat15731まず、ソーラー発電で電気を作り出し、それを家庭内で使いながら余剰分はバッテリーに蓄電。そして夜間電力を賄えるようにバッテリー容量を考慮しておけば商用電力は要りません。もちろん、雨天等で発電ができない日もありますが、天気のよい日の売電で相殺され、実質的な独立状態となるというわけです。

タダのお日様エネルギーを利用するソーラー発電は天候に左右されます。一方、燃料電池のような手段を使えば商用電力からの独立は確実になりますが、こちらはエネルギー源のガス代がかかります。悩ましいところですが、いずれにしても、一軒一軒が商用電力に依存しない社会がやってくれば、原発をどうしても推進したい電力会社の商売は雲散します。そういう時代が近くまでやってきたことがとても嬉しいです。

脱原発といってもやり方はいろいろ。一番一般的なのは節電です。もともと原発電力など使わなくても電力が充足していることは、皆様ご存知の通りです。その状況の中で、それぞれが節電を心がけたら脱原発を確実なものにできます。拙宅でも節電には知恵を絞っていますが、さらにソーラー発電を導入したのは原発電気を使いたくないという願いからでした。今回の蓄電池導入で夜間でも商用電力の利用を避けることができますから、当初の目的はほぼ達成。今のところお金がかかるバッテリーですが、数年もすれば大きく価格が下がるでしょうから利用者も増えることでしょう。楽しみです。

夕方になれば蓄電池で電気を供給(放電中)。今日が第一日目です。

夕方になれば蓄電池で電気を供給(放電中)。今日が第一日目です。

3.11以降明らかになったのは、原発が動かなくても私たちの生活は回っていくということ。勃発する甲状腺がんや一生故郷に帰れない人たちの運命まで当初から勘定に入れていたわけじゃないはず、そんな厄介なことが起こるなら電力はできるだけ少なく使おう、原発で作り出す余分な電気はいらない、と庶民は考えるのではないでしょうか。もういい加減に原発依存幻想から抜け出してほしいものです。

(追記)滋賀県議会で福井の原発再稼働に対する意見書を採択しようとしたら、推進派の自民系はいわずもがな、卒原発知事の支持母体である連合系議員も反対に回りました。脱原発にイデオロギーは関係なしの裏側として原発推進にもイデオロギーがないことの証明です。困ったこっちゃ。