日本酒、ワインとウイスキー、焼酎

.Lowcarboあるいは糖質制限

kogera1411アルコール好きで、かつローカーボ(糖質制限)な者にとって、飲み物に何を選ぶのがいいのか。このことについて少し考えてみましょう。
(写真は庭にやってきたコゲラ(キツツキの一種)。冬になって食べ物が少なくなってきたのか、薬を撒かない拙宅庭は小鳥たちの楽園です)

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私がワインに嵌まった1980年代後半、日本企業が買収したフランスのシャトーがあることを知りました。ミディアムボディの、飲みやすい良質なワインを作り出すシャトー・ラグランジェのことです(買収は1983年)。

サントリーってウイスキーの会社なのに何故なん?と当時思ったのですが、もともとサントリーという会社は当初ワインでお金を稼いでウイスキーを作り始めたんですね〜。そのウイスキーが軌道に乗り始めたんで改めてワイン事業に手を出したということなんでしょう、きっと。

それはさておき、ローカーボな者にとって日本酒やビールはちょっとやばい。というのも、これらには炭水化物がたくさん含まれているからです。データをみると、糖質含有量は

ビール1杯200ml で 約6g
日本酒1一合で   約8g (出典は江部康二「食品別糖質量ハンドブック」)

となっています。ビール大瓶1本程度や日本酒2,3合ならそれほど多いとはいえませんが、おつまみや食事に注意を払わないとちょっと厄介。だいいち、酔ってくると糖質量なんか考えなくなるので尚更です(苦笑)。

でも、焼酎やウイスキーあるいはバーボン、スピリッツなら糖質ゼロなので問題ありません。蒸留プロセスによってアルコールを抽出するため、炭水化物が入ってこないのです(添加剤を入れているような場合はアウト)。糖質制限をする人たちがアルコール禁忌にならないのはそういうわけ。有り難いことですね。

厄介なのはワイン。蒸留しないお酒なので糖質は当然入り込むのですが、製法上の違いなのか糖質はビールの約半分。超甘口のデザートワインは糖質いっぱいなので論外ですが、甘口白も要注意。幸い、ドライな赤ワインは糖質少なめ。3,4杯ならビール2杯程度です。

ここで大事なことは、飲み物の糖質、いや食べ物の糖質を考える時には摂取する量をきちんと把握すること。

食べ物によって糖質をたくさん含むものがありますし、一方で糖質をあまり含まないもの、ほとんど含まないものもあります。でも、食べる量はどうでしょうか。たくさん含んでいるモノでも口にする量が少なければ、体の中へ入る糖質量は少なくなります。要するに、糖質含有率 x 摂取量(あるいは飲量) が摂取する糖質量なのです。

含有率だけであれこれ云うのは、工場排水による汚染を排出濃度だけで問題にする愚かさといっしょ、といえば、話はわかりやすいかもしれません(逆にわかりにくくなったらご免)。

ということで、蒸留酒は問題なし、ワインは控え目にしておくというのがローカーボ人の嗜みというところでしょうか。どうしても日本酒や紹興酒じゃないと困るというケースでは、少々なら糖質量としてはまぁ安心・・・という自己弁護でした(苦笑)。私の場合、ふだんはサントリーのオールフリーです、念のため。