SIMフリー その8  総務省WGがロック解除を提言

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awabi140628SIMフリー携帯あるいはスマートフォンを取り巻く状況がまた一歩前進。昨日総務省のワーキンググループが「当初契約した携帯電話会社以外で端末を使えないように制限をかける「SIMロック」の解除などを盛り込んだ中間とりまとめ案を公表」しました。

要するに、世界標準から外れたSIMロック販売体制にもの申すということで、ソフトバンクやau、そしてドコモらに客の囲い込みをするなということなのです。通信会社は知らん顔して済ますのでしょうか。

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先日来、日本の電話会社が顧客獲得競争において多額のキャッシュバックを支払うことが問題になっていました。電話機にSIMロックを施すことで会社間の移行を封じ込めるのも当たり前のように行っていたのですが、それは(既に指摘した通り)世界の非常識。総務省の言い分はある意味シンプルで、そんな状況を生み出しているSIMロックを解除せよというものです。

日本の通信会社、つまりソフトバンクやドコモ、そしてauは機器を安くしておいて高額な通信料で稼ぐ、というビジネスモデルを用いています。その場合キーになるのが他社への乗換を防止するためのSIMロック。

これだけ世界が狭くなり外国人の来日が日常的になってきた今日、日本だけで通用する理屈が他国から批判非難の対象にあるのは当たり前。総務省提言の背景にはきっと日本独自の通信事情に対する他国からの圧力もあるのでしょう。

さてさて、ソフトバンクやドコモ、auはどう出るのでしょうか。SIMロック解除になると通信方式や周波数帯が異なる某社が不利になるのかもしれませんが、本来のサービスの質こそ問題にされるべきでしょう。アコギな通信会社に対しては契約解除や他社への変更などで対抗しない限り、状況は変わりません。賢い利用者になって高止まりした通信料が改善されることを願っています。

ajisai14さて、私のSIMフリースマホ、Freetel の続報です。SDカードの不具合は私もトラブルに巻き込まれ、自前で交換したのは既に触れた通りですが、ネットでも多くの苦情が寄せられ、社長のいう1%不具合という数字がホンマかなぁと訝しく思えてしまいます。

おまけに新製品発表で予約を集めていたのに、その約束が守れず宙ぶらりんになった人が大勢いるらしく、会社そのものの信頼性すら怪しくなってきました。加えて新製品の価格も他社のものとあまり変わらないのでは、次にこの会社の製品を買うかと云われれば、私は躊躇します。

厄介なのはfreetelの内部メモリの少なさ。ちょっと大きなメールのやりとりをしただけでアウトになったり、マップ操作しただけでストップするのですが、これはメモリが原因でした。会社側はOSのアップデートでメモリ管理アプリは不必要と説明していましたが、真に受けていると正常に動きません。やはりiPhoneは偉大です(苦笑)。

当初freetelは軽いし安いので良いかなと思っていました。また国産ベンチャーの製品だからと少しは我慢しようと考えていましたが、まともにスマホとして動かないようでは普通のSIMフリー携帯を使う方が電話としてはまだマシ。次のiPhone登場後を見てから年末頃に継続使用の判断をしようと考えています。

その電話契約ですが、ここ最近各社から優位な契約がどんどん登場してきています。1つは“>IIJミオフォン、電話と1GBのデータ通信で月に1900円(9末までは1600円)です。また、U-mobileも頑張っていて、音声通話機能付きSIMカードをデータ通信1GB以下で月額1660円という値段を出してきました。SIMフリーには追い風です。

現在私が契約している日本通信のスマホ電話SIM フリーDataでは5ヶ月縛り&低速データ通信なので、IIJミオフォンやU-mobileのがとても素敵に思えてしまいます。いろんなタイプの契約で業界が競うのは大歓迎ですね。

とにかく、SIMフリーをめぐる情勢はどんどん変わってきています。関心のある人は新しい動きにご注意下さい。

hana1406