ローカーボあるいは糖質制限

.Lowcarboあるいは糖質制限

tukubai14本サイトの糖質制限カテゴリーを「Lowcarboあるいは糖質制限」に変えました。理由はいろいろ。
まず、漢字ばかりの4文字熟語はちょっと堅苦しい。それに、自ら進んで低炭水化物の食事を選択するのに、制限という言葉の響きが管理する側の論理を押し付けられているようでイヤ。また国際的にみても、ローカーボの方が一般的だから・・・等々。かといって、糖質制限という用語を消してしまうと不便なので、ローカーボと並列させることにしました。

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私が糖質制限あるいはローカーボを始めて既に1年半。早いものですね〜。最近はその用語が日常的に登場するようになりました。ええこっちゃ。本サイトの関連話題もそれなりの人気で嬉しい限りです。

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人気の話題は

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  2. 糖質制限で治す花粉症 
  3. 糖質制限スイーツ 

等々です。ダイエットに関心が高いようですね。

さて、昨晩TVをつけると、民放の健康番組で取り上げていたのが糖質制限ダイエット。俳優のラサール石井さんが1ヶ月取り組んだという内容です。最初はきついかなと考えていたけど、1週間もすれば慣れてきて、意外とやり通せたとのことで(概意)、結果は約4kgの体重減でした。江部医師も出演していて、糖質制限について解説していました。

問題は番組構成。糖質制限ダイエットに対し、番組内で某医者が「糖質制限は健康な人がするものだ(概意)」とコメントしていたのはいただけません。糖質制限は2型糖尿病や糖尿病予備群の人たちにこそ福音なのです(ただし、糖尿病で治療中の人は糖質制限を理解している医師と相談しながら、というのが前提です、念のため)。

肥満に悩んだり、もっとスマートになりたい人にとって体重減やウエスト減はたしかに魅力的。でも、糖質制限の第一の目的は急激な血糖値の上昇を抑えることであって、痩身はその効果の1つに過ぎません。

繰り返しになりますが、再度例示してみましょう。
糖質10gを食すれば、インスリン分泌がうまくいかない者、つまり糖尿病やその予備群の人の血糖値はその3倍の30mg/dlくらい上昇するとされています(標準体重などの仮定の下)。

たとえば、ご飯1杯の糖質量は約55gなので、血糖値は165も上がるのです。食前が100mg/dlでも、食後は265mg/dl !!!  いずれ落ち着いてくるにしても、急激な上昇とその後に続く長時間の高血糖状態は血管を傷つけてしまいます。その結果、血管が硬化したり詰まったりなどで失明や壊疽、神経障害、心疾患などが起こってしまうわけ。

これを防ぐには急激に血糖値を上げないことが肝要です。そこで糖質制限あるいはローカーボが重要になってくるのです。

ayame14bところが、日本糖尿病学会は長期間の安全性が不明として、新しく登場した糖質制限を拒否するというスタンスをとっています。

現実的に考えてみましょう。日本の糖尿病専門医やそれに追随する栄養士は患者にカロリー制限を強います。例えば、1日当たり1500Kcalにカロリー制限したとして、そのうちの約60%を炭水化物(糖質)でとるように指導されます。900Kcalとは砂糖に換算すると225gですから、一袋500g入りの砂糖の約半分を毎日食べるのと同じ。そんな食事をしたら血糖値が大きく上昇するのは明らかですから糖尿病が良くなるはずもなし。カロリー制限することで最悪の時を多少遅らせることはできても、結局はいっしょの、ブラックユーモアな世界でしかありません。

なぜそんな愚かなことを続けるのか。
過去長きにわたる間違った治療の責任問題に発展することを怖れているのでしょうか。それとも薬物治療やインスリン治療の医療利権を手放したくないのでしょうか。カロリー計算でメシを食べている栄養士さんがオマンマの食い上げになるからでしょうか。

でも、そのしわ寄せは私たちに回ってきます。理不尽な治療で絶望の淵に追い込まれないためには、1人1人が科学的事実に基づいて判断しなければなりません。かくいう私も2年前には全く知りませんでした。糖質制限で健康を取り戻しつつあるのは、糖質制限を勧めてきた江部医師ら先達のおかげです(深謝)。

成人の3分の1くらいは糖尿病あるいはその予備群という統計もあり、糖尿病や糖質制限を他人事のように考えるとソンをするかも。要注意。

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